子宮動脈塞栓術
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子宮動脈塞栓術(UAE)について

子宮動脈塞栓術とは局所麻酔下に、右足の付け根から動脈を穿刺し、ここから細い管(カテーテル)を挿入し、子宮筋腫に栄養を送っている血管(栄養血管)である子宮動脈に直接塞栓物質を注入して子宮動脈を閉塞させる治療法です。

子宮筋腫は栄養を絶たれるため、ほとんどの方で治療直後から過多月経などの筋腫による症状が改善されます。お腹に傷をつける事もなく、子宮筋腫も50%以下の大きさに縮小して行きます。そして子宮本体は子宮動脈以外の卵巣動脈や腟動脈からの栄養が確保されていますので温存されます。

欧州では2000年までに少なくとも10000人以上の方、米国では2004年の報告では14000人、わが国でも2005年現在3000人以上の人が治療を受けています。開腹手術の必要がなく、治療痕は残らず、治療の翌日には普通に歩いて退院できるという世界でも注目されている子宮筋腫の最も新しい治療法です。ただし、術後1時間後からかなりの疼痛がある事、1〜2%くらいに無効例がある事、健康保険の適応がない事(自費診療)などがデメリットとしてあります。

● 適応 (どういう人に行うか?)
   1)子宮筋腫が存在する
   2)子宮筋腫による過多月経、貧血、月経痛などの症状がある
   3)妊娠していない
   4)子宮癌や骨盤内炎症などの疾患が無い
   5)開腹手術に抵抗がある

要はまずあなたの子宮筋腫が治療の必要があるかどうか、そして症状が本当に子宮筋腫が原因となっているのかどうかをしっかりと見極めて治療に踏み切る必要があります。原因が他にある場合はUAEがいかにすばらしい治療法であっても効果がありません。


● 担当医
    当院では、産婦人科と放射線科が協力して行っております。

    放射線科 : 可知謙治  医師
    (子宮動脈塞栓術350例近くの経験があります)

    院長、産婦人科 : 中村幸雄  医師
    (杏林大学名誉教授、前杏林大学医学部産科婦人科学主任教授)

中村院長は、これまでに子宮動脈塞栓術治療を500症例以上行って極めて良好な治療効果をあげられているUAE治療の日本における第一人者です。 先生の呼びかけで、2001年春に「子宮筋腫塞栓療法研究会」が発足し、同年9月に第一回研究会が開催されました。その後も年一回産婦人科と放射線科の両方が一堂に会して、治療成績、新しい手技・技術、副作用、合併症などの発表・検討と保険適用を目指した活動など、今後の子宮動脈塞栓術治療の健全な普及のために色々な課題に取り組み活動しています。

文献
子宮動脈塞栓術 産婦人科の世界 52巻 2000年8月
子宮動脈塞栓術(UAE)による子宮筋腫の治療 臨床婦人科産科 56巻2002年3月
子宮筋腫に対する動脈塞栓術 産婦人科の実際 51巻2002年4月
子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓術 産婦人科治療 86巻 2003年3月
子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓術 日本産科婦人科学会誌 55巻2003年8月
子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓術(UAE)の効果と問題点 産婦人科治療 92巻 2006年3月
子宮筋腫に対するIVR-UAE 子宮動脈塞栓療法の現状と将来 産婦人科実際 56巻 2007年12月
子宮筋腫の治療 大きく広がった選択の幅、UAEの理論と実際 臨床婦人科産科 62巻2008年1月

著書

書籍「子宮筋腫はこわくない」
子宮筋腫は恐くない 発行所. 悠飛社(2004年3月)


書籍「子宮動脈塞栓術の実際」
子宮動脈塞栓術の実際 発行所. 金原出版(2005年4月)
※ 詳しくは、産婦人科外来までお問い合わせください。

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